NEWS&TOPICS 2016年8月

　ちなみに、国家資格の「あんま・針・マッサージ師」「柔道整復師」とは全く違います。日本では診察・診療・治療は医師免許を持った人しか出来ませんが、法律 で認められた分野だけ「治療」する事が出来るのが、按摩・針・マッサージ・柔整師です。アロママッサージは治療は出来ません。
 

　この他に「カイロプラクティック」「整体」というのもありますが、これは民間資格で免許は必要ありません。2年程度の専門学校を卒業をされた方もいますが素人に毛の生えた程度の技術の人もいます。
 

　「マッサージ」という言葉はマッサージ師免許を持った人しか使ってはいけません。「アロママッサージ」「リンパマッサージ」は厳密には違法です。なので正式には「アロマトリートメント」「リンパドレナージュ」と呼びます。団体によって他にも呼び方があるようです。

　アロママッサージに国家資格はありません。民間資格はいくつかありますが持ってなくても出来ます。男性でもなれますが需要が限られるので99％は女性で す。欧米では男性もけっこういるらしいので、海外で施術を受けられる場合は施術者が男性か女性かを確認した方が良いかも知れません。
 

・アロマオイルとは何か
　正式には精油/エッセンシャルオイルと呼ぶ、植物から抽出された香りを含んだエキス（油分）。
　例えばラベンダーの場合、水蒸気蒸留法という方法で抽出します。簡単に言うとラベンダーを釜に入れ水で煮て水蒸気だけを集めて急激に冷やすと水がたまり、水の上に油が浮く。この油がアロマオイルです。水はハイドロゾル/フローラルウォーターと呼ばれ、これも化粧用や飲用に用いられます。
 

　アロマオイルには様々な効果があると海外では言われていますが、日本では法律上ただの雑貨です。もし何かの効果があるとうたった場合は薬事法違反になります。

※純正のアロマオイルは刺激が強いので肌に原液で使用してはいけません。
　必ずマッサージ用のオイルで希釈して使用します。

　希釈する濃度は店舗では１％ぐらいにしてます。マッサージオイル５mlに対してアロマオイル１滴。アロマオイルの瓶は１滴が0.05mlで出てくるようになっています。瓶を振ったりせずに自然に落ちてくるのを待ちましょう。
　濃度が濃いと肌がピリピリしたり痛くなる場合があるので必ず薄めて使って下さい。
　アロママッサージは大人に対して行います。子供にしてはいけません。子供はディフューザー等で香りを楽しむだけにして下さい。
　ディフューザーや加湿機でアロマオイル使う場合は説明書を読んで下さい。
 

・キャリアオイルについて
　キャリアオイルとはマッサージをする時にアロマオイルを希釈するオイルの事です。
　植物性のオイルで希釈するのが基本だと習います。ホホバ/アーモンド/セサミ等があります。
　安い店だと鉱物油を使っています。ミネラルオイルとかベビーオイルとか呼んでますが石油系のオイルです。
　スクワランというオイルもありますがこれは鮫などの肝油が原料です。とても高価なので置いてない店が多いです。
 

　鉱物油は石油由来で危ないのではないかと思われる方もいると思いますが、アレルギーは植物油より少ないです。腐食等の劣化も遅いので、市販の乳液・クリーム・口紅やファンデーション等の化粧品類、ワセリン・オロナイン等にも使用されています。
　鉱物油の利点は植物油より伸びが良く肌に浸透しないので少ない量で施術できる事です。しかも劣化がしにくく価格も1/5～1/10ぐらいなので安い店は 普通に使っています。鉱物油の難点をあげると、空気を全く通さないという事と、とても落ちにくく石鹸で洗わないと落ちない事です。服や荷物につくとベタベタ します。足裏についてしまうと靴の中で足が滑るので危ないです。靴下をはけば問題ありません。

　当店は植物油を使っています。鉱物油も置いているので希望があれば鉱物油を使いますが、使用するオイルの量が少ないのでアロマのブレンド数は少なくなります。